雪が深深と降る。
ライスペーパーを買いに一人、スーパーへ。
ライスペーパーが店内のどこに置いてあるのかわからず、男性の店員に声をかけた。
男性の店員に声をかけたはずが、買い物途中のおばさんが、「あら?ここら辺にあったはず。ライスペーパー。生春巻きでしょ?」「はい」と照れ笑いを浮かべ、店員ではなく、おばさんのあとをついていくことに。
「ああ、今、品切れね。ごめんなさい」と、店員ではなく、一緒に探してくれたおばさんが私に謝罪をする。
このおばさんは、なぜ、店に代わって、ライスペーパーを一緒に探してくれ、店に代わって謝罪をしてくれたのだろうか。この店のおばさんが休みに買い物に来て、ついつい働いている感じがでちゃったのだろうか。そんなことを考えながら、もう一軒のスーパーへ。
もう一軒のスーパーでも一応、自分で探してみたが、見つからず、店員の女性に声をかけた。
「売り切れですね」
誰なんだよ。この町のライスペーパーを買い占めたのは。
そんなことを考え、ライスペーパーを諦めた。