どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

女子学生、渡辺京二に会いに行くが、おもしろかった。これから社会に出る人、社会に出たけれど悶々としている人にオススメです。

女子学生、渡辺京二に会いに行く。変わったタイトルの本だなあ、と手に取った。

タイトルのとおり、女子学生が渡辺京二に会いに行く。会いに行って、卒論を発表し、渡辺京二からご教示をいただく。そんな感じで本は進んで行くのだけど、最後に、これから社会に出て行く、女子学生に語った渡辺京二の話が良かった。

 

自己実現なんかしなくて良いと渡辺京二は言う。自己実現なんかよりも、働いて、たまあの日曜日に好きなお店に行く、好きな場所を眺める、男女の仲を楽しむ、自分を取り巻いている町や自然環境の中で、美しいとか、楽しいとかいうことが一番大事。自己実現なんかよりも、そんなことが、ずっと自分を幸せにしてくれる。無名に埋没せよ。

 

ここの箇所を読んだ時、私の自己実現に対する見方が変わった。これから社会に出る20代前半の人、いや、20代前半だけではなく、なんか悶々としている人に、この最後の無名に埋没せよというページを読んで欲しい。