馬鹿という人が馬鹿なのよ。
いつしか母ちゃんが言っていた言葉を思い出した。
馬鹿という人が馬鹿。
どういう繋がりがあるのだろうか?
馬鹿という言葉を人に言うような謙虚じゃない人が馬鹿なのよという意味なのだろうか?
まあ、人のことを馬鹿呼ばわりしている人自身が馬鹿な場合はある。
両方、馬鹿。いや、そう言う俺も馬鹿なのか?
ばーか、と間に線が入ると、それは憎しみがこもり、
ばかっ、と後ろにちっちゃい「つ」が入ると、何か、愛情がこもっている感じがする。
ばっか、と間に「つ」を入れてみると、それは馬鹿とは関係がないものになり、何かのスポーツ?って訊きたくなる。
ばっか、やろうかってな具合に。
兄弟喧嘩の時も、よく「馬鹿」という言葉を使った。
兄弟喧嘩のほとんどは、どんな理由で、起こったのか忘れたけれど、
あの時の兄弟喧嘩は今もふとした時に思い出す。
それは、ポテトチップスが関係している。
うちは、一つのお菓子を兄弟で半分にしなければならなかった。
一つのお菓子を二人で食べることになる。
その日は、大好きなポテトチップスということもあり、
ついつい、半分以上を食べてしまった。
学校から帰ってきた弟が、案の定、「兄ちゃん、ちょっと少なくない?」って訊いてきて、
咄嗟に、「いいか、ジロウ。そもそもポテトチップスは袋の半分しか入っていないから、これくらいが、半分になるんだよ」と俺は答えたけれど、「そんなわけがない」と喧嘩が勃発。
罵詈雑言を浴びせる語彙力なんてなく、
俺は、「馬鹿」と弟に言った。
弟は、言い返した。
「ぼくは、馬鹿じゃない!ぼくは・・・アホだもん!」
俺は、言葉を失った。
そうだな、ジロウ。
お前は馬鹿じゃない。
俺の負けだ。
今度、母ちゃんがポテトチップスを買ってきたら、
一袋、まるごとジロウにあげようと思った。
=================================
こちらランキングになっております。ポチッとしてって。
↓
人気ブログランキング
にほんブログ村
↑
今日も、おもしろかったらで良いんで、クリックしてって。