北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

新しい家族


今月、名古屋へ引っ越しをすることになった友達に会うため、
実家へ帰ることにした。

実家には、先日、新しい家族が加わったと妹から聞いていた。
札幌すすきので捨てられていた猫が実家に来た。

果たして、名前は、本当に「うり」なのだろうか?

母ちゃんから名前をつけてと言われ、
さんざん猫の名前を考えた末、
俺が考えた候補からは選ばれず、
妹が考えた名前。
うり。

「本当にうりなのか?」

俺のメールに妹が返信してこなかったため、
本当にうりになったかどうかはわからない。
もしかしたら、俺の候補から選んだのかもしれない。
ニコが良いと思うんだよ、俺は。


実家へ向かう途中、
携帯電話に母からの着信があった。
旅先からだった。

昼飯にカレーを用意しといたからねという用件を聞いた後、
新しい家族の名前を確認することにした。


「うりだよ」


まじだった。
まじで、うりだった。


「すぐ名前が出てこないのよぉ」


そう言う母の話を聞きながら、
二文字で名前が出てこないのは、
まずいでしょと思ったが、
それは言わずに電話を切った。


実家のドアをわくわくしながら開けた。
もう名前は、うりでも良い。

子猫と聞いていたが、
うりは思いのほか、
大人の女性だった。

「はじめまして」

そういう俺の下に、
ごろごろと喉を鳴らし、
何度も、何度も、顔をすりつけてきた。


名古屋へ引っ越しをする友達と会った帰りも、
実家に寄り、うりに会ってきた。

帰る俺の姿に、何度も、何度も、淋しげな声で鳴くもんだから、
旅先にいる母に電話をした。

「飯を食いたいって言ってるわ。飯はどこにあるんだ?」

「四畳半の部屋のおむつの横。ちゃんとお座りするのよ」


うちの母ちゃんは、
猫を犬と勘違いしている。


御飯の準備をしている俺の横で、
うりは、お座りをして待っていた。





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