俺は悶々としていた。
数週間前にパチンコ会館玉将に行ってからというもの悶々とした日々を過ごしていた。
パチンコに行きたいという悶々ではなく、
パチンコ会館玉将で出逢った女性のことを考え、悶々としていた。
絵に描いたような好みの顔。
ここまで好みの人に出逢うことも、そうそうない。
が、出逢った場所が悪い。
パチンコ屋。
パチンコ屋だもんなあ。
ギャンブルをする人は嫌だろうなあ。
つきあう対象にはならんだろうなあ。
そもそも店員と話す機会なんてない。
パチンコ屋で話しをするのは、
隣に座っているおばちゃんが話しかけてくるくらいのもんだ。
パチンコ屋は騒々しいから、
所々、おばちゃんが何を言っているかも、よくわからない。
愛想笑いを浮かべ、適当に相づちを打つ。
いや、いや、おばちゃんの話は、
ここではどうでも良い。
ここまで好みの人に出逢っているのに、
何もしないのは、いかがものかって話だ。
食事に誘ってみようか。
ろくに話をしたこともない人に、
食事を誘うのは初めてだなと思いながら、
メモ程度の手紙を書くことにした。
「一緒に食事にいきませんか。よろしければメールください。○×△@softbank.ne.jp。サカモト」
つづく。
※この物語はフィクションです。
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