親戚一同が一斉に帰った後の、ばあちゃん家は祭りの後のように静まりかえっていた。
ぽつんと残された、ばあちゃんと俺。
これは、これで淋しくなるだろうなあと、ばあちゃんを眺めた。
また、正月までの間、宴会は開催されない。
アイスを食うか、茶を飲んでいるかくらいの俺だけど、
誰もいないよりは、ましかなと思いながら、
ばあちゃんとしばらくの時間を過ごした。
17時を過ぎ、俺も、ばあちゃん家を後にした。
そして、自宅には直行しないで、ひさびさにパチンコ会館玉将へ向かうことにした。
パチンコ会館玉将へ入り、お目当ての台に直行する。
その台の名前は「昆虫に夢虫」。
この台、めっちゃおもしろいのに、なんでこの店にしか置いていないのだろう。
パチンコ会館玉将で一番人気の台。
この台を打ちたくて、この店に来る人もいるんだろうな。
俺みたいに。
何がおもしろいって、当たれば何箱も積む確率が高い。
今日も、先客のレザーパンツをはいた兄ちゃんが何十箱と積んでいる。
1、2、3、4、5・・・15箱。
1箱5,000円としても75000円。
当たる確率は397分の1。
こういう台をMAXタイプと呼ぶ。
当たりづらいけれど、当たるとでかい。
2時間後、俺もとうとう当たる。
一旦、当たりをひけば、流れを切ってはならない。
トイレに行きたくても我慢をし、
ジュースを飲みたくても我慢をする。
席を立つと、せっかく連続で当たっているのに終わる気がする。
よってジュースを飲みたい時は、
ジュースを販売している人に頼む(大抵、女性)。
玉と交換でジュースを買う。
そういう仕組み。
その日も、そうすることにした。
パチンコを打ちながら、
ジュースを販売している人が通らないかとチラチラあたりを見る。
そして、発見すれば、手を上げ「買います」とアピールをする。
販売している女性を見て、目を奪われた。
めっちゃ好みだった。
そして、なぜか連チャンしていた台も止まった。
※この物語はフィクションです。
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