どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

月刊ベン・ジョンソン


新潟から後輩が遊びに来た。
今年2度目だ。

前回と同じく札幌テレビ塔で待ち合わせをし、
いつものように喫茶店から宴は始まった。

後輩はいつものようにホットコーヒーを注文し、
俺はいつものアイスコーヒーを注文する。

「今回のおみやげです」

この後輩のおみやげは、本当、気が利く。
楽しみで仕方ない。

まずは、これ。

週刊ベースボール。特別編集フリーペーパー。
今年、新潟でオールスターゲームをした時のもの。

そして、これ。

新潟にできた新しい球場をハードオフスタジアムという。
この球場でオールスターゲームが行われた。

あと、週刊ベースボール2冊に、
2010甲子園ヒーローズ、
プロ野球カード。

「それで、この前、作ったジンは持ってきた?」俺は後輩に訊く。

後輩は、7月に新潟のN7でおこなわれた作品展Made in 1985に行き、ジンを作っていた。

この後輩は、おもろいもんを作るだろう。
そう思っていた。
後輩は小学生の時、クラスのみんなが週刊ジャンプを読んでいるのに、
一人、週刊ベースボールを愛読書にしていたと訊いたことがある。
そして今、現在も、雑誌を読むのが好きだと訊いた。

「あっ!あのジン、N7で会った人にあげちゃいました。N7を紹介してもらって、本当、感謝してます」

「なっ、おもしろかっただろ」

「そういえば、この前、小学生の頃の友達と会って思い出したんですけど、俺、小学生の時、雑誌を作ってたんですよ。月刊ベン・ジョンソンっていう・・・」

「月刊ベン・ジョンソン・・・」

いやあ、笑った。月刊ベン・ジョンソン
そういえば、陸上も好きで、世界陸上を観に行ったって言ってたな。

「月刊ベン・ジョンソンを、また作れよ」

俺は、前々から考えていた企画を話した。
後輩は、俺の話を訊き、「わかりました。できあがったら送ります」と言ってくれた。

後輩がおかわりをしたホットコーヒーは、もう何杯目かもわからない。
どうして、俺が注文したアイスコーヒーは、おかわりができないのだろうかと空になったアイスコーヒーのコップを眺めた。

「俺、小さい頃、ファミコンを買ってもらえなくて、金のかからない遊びを自分で考えてたんですけど、その一つに野球盤で130試合一人でやるってのがあって、130試合終わったら、友達と日本シリーズをしていました。友達がパ・リーグで、俺、イースタン・リーグっす」
話は月刊ベン・ジョンソンから子どもの頃の遊びの話に代わった。
セ・リーグではなく、イースタン・リーグを選択するところが好きだ。

「俺は、一人で、壁にボールをぶつけて試合をしていた」

二人の笑いは止まらない。


趣味ってもんは、そういうもんで良いと思うんだよ。
自分が楽しきゃあ、それで良い。
別に、人に話をするための趣味じゃないし、
ましてや人に称賛してもらうためのものでもない。
それは、大人になった今でも同じ。



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