北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

アキオ


あまりにも天気が良いもんだから、
カメラを持って、てくてく街を歩いた。
ぼぉっとしながら、街を眺め、
ぼぉっと信号が青になるのを待つ。


さっきすれ違った筈の、
いかつい、金髪の男性が、
俺に何か話しかけてきた。

「○×△?」

ぼぉっとしていたから、何を言っているのか聞き取れなかった。
その様子を見ていた、いかつい男性が、再び、俺に話しかける。

「アキオじゃねぇ?」

「いや、違いますね」

「いや、アキオでしょ?」

ひさびさに人間違いされたなと思いながら、
「いや、違います」と二度、否定した。

「それにしても、アキオに似てんのぉ」

関西弁まじりのいかつい男性が、
さも残念そうに、去っていった。


この前は、車に乗っている俺に向かって、
女性が手を振っていた。
二度見したけど、知らない女性だった。


世界に似ている人は3人いると言われるが、
俺の場合、すでに3人以上の人に間違われている。


世界に似ている人は3人以上いる。


たぶん、アキオも同じことを思っているはずだ。



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