どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

SOSの猿

伊坂幸太郎の新刊が出れば、すぐに買う。
今、映画でやってるゴールデンスランバーの原作者、伊坂幸太郎

今回、読んだのは、新刊の『SOSの猿』。
そのタイトルからは、どんな内容か全然想像がつかない。


ひきこもりの青年の相談をうけた男。
その男は悪魔払い。
悪魔払いと聞くと、何か現実離れしている感じがするけれども、
そこまで現実離れしていない内容。

いや、孫悟空が出てきたりするから、現実離れしているのか。

現実離れしているようで、何か、そうとも言えないような絶妙のバランス。
他の本もそうだけれど、時々、はっとさせられるそんな視点がある。
別角度から物事を見ているような視点。

その悪魔払いの男は、人がSOSを発しているのをほっておけない。
ほっておけないけれど、同時に救えない無力さを何度となく経験している。

物語は、そんな悪魔払いの男の物語と、
300億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男の物語の二つが同時に進行する。

そして、交錯する。

伊坂幸太郎の本は、他の本もそうだけど、
読み終わった後は、パズルを作った後のような感覚になる。




SOSの猿
伊坂 幸太郎
中央公論新社

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