北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

クビを宣告された男達

「既に知っているかもしれませんが、10時15分からプロ野球戦力外通告って番組があります。これ毎年やっていて、すげー面白いです!」
後輩から一通のメールが届いた。

普段、テレビといったらニュースくらいしか観ないから、テレビ欄もチェックしていない。
あぁ、観たかったと後の祭りになることもしばしば。
ありがとうねと後輩にメールを返信しテレビをつけた。

そういえば、去年も、この番組を観た。
去年も、同じ後輩がメールをくれた気がする。
ありがたい。

158キロ日本最速の男も、戦力外通告を受けたのか。
その番組を観て初めて知る。


山口和男投手


伊良部、五十嵐に並ぶ日本最速の158キロを投げた投手。
オリックスに9年間在籍した。

何人かの戦力外通告をうけたプロ野球選手に焦点をあて、
ドキュメント形式で番組は進んでいくんだけれど、
その中でも、この山口和男投手に惹かれた。

その姿に、どこかの球団がとってくれと願い、
ドキドキしながらテレビを食い入るように観た。


鳴り物入りで入団したプロ野球選手。
ずば抜けた能力を持ってしても、
一軍に生き残るのは半端ない。

球団から戦力外通告をうけ、
まだ俺はやれると思った者が、
合同トライアウトという場で試される。
そこで声がかからなければ、プロとしての道は閉ざされる。


山口和男投手は、インタビューの中で、
「今も150キロを投げることができる」と言っていた。
「生命線の150キロが投げれるならば、まだプロでやっていける」と、
本人は合同トライアウトを受ける。

合同トライアウトをうけるまでの間、
家族に苦しい顔、辛い顔をみせないために、
一人暮らをし、一人、孤独に戦う。

練習も、オリックスの練習場ではなく、
社会人チームのグランドを借り汗を流す。
チームメイトに心配されるのは嬉しいかも知れないけれど、
そんなことを味わっている場合じゃないってなことを言っていた。

その姿を観ていて熱くなった。
俺には、そんなずばぬけた能力なんてないけれど、
先が見えない不安は共感できる。


合同トライアウトでは、4人中3三振を奪う。


合同トライアウト後に、球団が欲しいと思った選手のところに、
電話がくるんだけど、その待っている間も、
その人にしかわからない恐怖があるんだろうね。

山口和男投手は、合同トライアウトで申し分ない成績だったけれど、
どこからも声がかからなかった。

もう一花咲かせることができる力がまだあるのになと残念でならなかった。


「後悔はあります」って最後のインタビューに答えていた。
ただ、その顔は、すっきりしたような顔だった。


また、違った形で一花咲かせる。
そんな顔だった。



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