信号のところで子ども達の登下校の安全を守る女性のことを、
”緑のおばさん”と愛称で呼ぶように、
子ども達は、俺のことを”海賊のおじさん”と呼ぶ。
そう、俺の左足は義足だ。
木の棒が、俺の左足だ。
もう20年前になるのか、
俺が左足を失ったのは31歳の時だった。
今日、買い物に行った店で、たまたま流れていた曲を聴いて、
俺は、ふと20年前を思い出した。
音楽は、時として、過去に俺を誘う。
これから話す話は、君にとっては、つまらない話かもしれない。
そりゃそうだ、俺が最悪だった一年の話だからね。
どうも、年をとると過去の話をしたくなる。
思い出したついでだ、まぁ、適当に聞いてくれ。
それにしても、何で、緑のおばさんは、緑なんだ?
信号の青からきているのか?
緑のおばさんて、どうやって採用されるんだ?
時給で働いているのか?
ん〜、なんか、緑のおばさんのことが気になってきたなぁ。
直接聞くのも、怪しい人って思われるだろうなぁ。
いや、いや、緑のおばさんの話じゃない、
これから話す話は、俺が、左足を失ってからの一年の話だ。
※今回の話はフィクションです。
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