俺は、一度、この本に出逢っている。
タイトルだったか、表紙だったかは、忘れたけれど、
何か気になって、買おうとした。
買おうとして、どういうわけか、やめた。
他に読みたくなった本があったのだろうか。
どんないきさつかも忘れた。
本との出逢いは、
何か人との出逢いに似ている。
すれ違うだけの本もあれば、
手に取る本もある。
気にはしたけれど、
手にはとらず、
時を経て、
再会を果たすこともある。
そう考えているせいか、
置いてある本が気になって、目に止まった時、
本が、俺を呼んでいる錯覚に陥る。
話がそれたけれど、
先日、図書館で『セイジ』に再会した。
久々だった。
そうだ、俺、この本が読みたかったんだっけ。
そんなことを考えながら、
カウンターに持って行き、借りてきた。
読み始めて、数ページで、
こういうの好きだなぁと、
一気に、その世界に入り込んだ。
HOUSE475という名のレストランは、
昼時でも開いていなかったり、
開いている時でも、
店主は、ぶらっと外に出かける。
そんな時は、客が店を切り盛りする。
ゆるい。
そのゆるさが良かったりする。
また話は、それるが、
俺は、新潟にいる時、
そんな店に出逢っていて、
その店もまた大好きだ。
いや、その店と出逢いっていたから、
HOUSE475に愛着がわくのかもしれない。
そんなレストランに、
自転車で旅をしていた大学生が、
たまたま立ち寄り、物語は始まる。
このセイジって本は、二部構成になっていて、
前半が、セイジ。
後半が、竜二。
この二つから成る。
どちらも、”生きるとは?”みたいなテーマが流れていて、
メッセージも、わかるなぁ、良いなぁこれってのが、ところどころに出てくる。
辻内智貴の本は、
『青空のルーレット』も読んだけど、
この、『セイジ』もおもしろいです。
また、辻内智貴の本を読みたくなった。
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時:2009年2月1日〜2月28日
会場:ARTs*LABo P-web05特設サイト
http://artslabo.net/p_web/top.htm
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