妹との思い出を思い出してみると、
俺が猛烈に泣いている場面が、
まず頭をよぎった。
小学生だった頃、
外で焼き肉をすることになって、
猛烈にテンションが上がっていたためか、
何がおもしろかったかはわからないが、
電信柱にのぼって遊んだ。
妹は、俺に続き、電信柱にのぼる。
のぼって落ちた。
「にいちゃん、これ」
妹は、びっくりした顔で俺に伝え、
妹は、家に走っていった。
時間が止まって、何も言えなかった。
血は出ていなかった。
血は出ていなかったんだけど、
肉が出ていた。
電信柱の足をかける箇所に、
ひっかかって落ちた。
これまでも、さんざん怪我をしてきたが、
肉が出た怪我なんて見たことがない。
すぐに病院に向かうことになった。
猛烈にあがっていたテンションは、
あっという間に地の底へ落ちる。
俺のせいだ、俺のせいだ。
焼き肉の準備をしていた跡が、
何か淋しかった。
病院に着き、
俺は、守衛さんがいる当直室で待つことになった。
足が片方なくなったらどうしよう。
俺は、悲しくて、悲しくて、
涙がとまらなくて、
妹が、手術室から出てくるまでの間、
泣きじゃくった。
もう一つは、俺が19歳の頃の話。
札幌で、浪人生活を送り、
大学受験がすぐ迫っている日のことだった。
妹からきた一通の手紙。
その手紙は、1枚しかない、
すごい短い手紙だったんだけど、
俺の気持ちをわかっていたんだと思うと、
すごい泣けてきて、
ひっくひっく声を上げ、
一人、ベッドの上で泣いた。
お互い働くようになって、
時間もなかなか合わなくなってきて、
会う機会も少なくなってきた。
その妹が、2月、結婚した。
妹へ、初めて、手紙を書こうって思っている。
幸せになって欲しい。
今週末には、友達の結婚式もある。
今月、来月で、俺の周りは4人結婚する。
ひさびさのラッシュだ。
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［ARTs*LABo P-web06］
時：2009年2月1日〜2月28日
会場：ARTs*LABo P-web05特設サイト
http://artslabo.net/p_web/top.htm
こちらも、残すところ1週間となりました。
観るだけでも、観てって！
