どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

水のうつわ

図書館に行き、
一人か二人が座るにはちょうど良い席が、
ここのところの俺の定位置。
日当たり良好。

その日は、休日のためなのか、
いつもよりも人がいて、
残念ではありますが、
座ることができなかった。

その図書館には、
その他にも席があって、
何人も座れる席もある。

何人も座れる席は、
ゆっくりできない気がして、
気が進まないけれど、
席がないから仕方がない。

仕方がないと思いながら、
歩いていくと、
何人も座ることができる席がある。

大きい机に椅子が6つか、いや8つか。
どっちかは定かではないけれど、
とにかくいっぱい人が座れる。

みんなも同じことを考えているのか、
あっちの席が良いんだね。

人が誰も座っていない。

よくよく考えれば、
大きい席に俺一人。
こっちの方が、スペースもいっぱい使えて贅沢だ。

その席に腰を掛け、鞄を置いて、
ふと、席の向かいにあった棚が目につく。



伊集院静


そうだ、俺、この人の本を読みたかったんだっけと、
再び、席を離れ、その本棚のところに歩いて行った。

うる覚えだった読みたい本を探す。
探すが見当たらない。

この棚はエッセイだから、
小説の棚の方にあるのかなと、
ぐるぐる歩くが、見当たらない。


そうなれば、予約をする。
俺は、この図書館で借りる本の、
ほとんどを予約をし借りる。

ここの図書館は、100発100中で本を見つけ出し、
俺の元に届けてくれる。
雑誌すら見つけてくれる。
ネットで、うる覚えだった本を探し、


数日後、届いたのが、この本。


『水のうつわ』伊集院静幻冬舎


読みながら、
生きづらいと思うのは、
何も俺ばかりではなく、
結構いるのかなと思えてくる。

そんな言葉が、ところどころに出てくるエッセイ。


そんな本の言葉を最後にどうぞ。


”仮に人生を十日間で切り取ってみたとして、
いい日なんて一日あれば良い方だろう。
残りの九日間は半分以上が困ったような一日だろう”


”人生は映画やテレビの筋書きとは違う。
うまい塩梅に事が運ぶことなど、
万に一つもありはしない。
それでも男は平気な顔をして生きている”


”人生が順調ではないように、
各々の人が背負った生きる条件は
どれも楽なものはひとつもない。
それでも人は生きていく。
それが魅力的なのである。”



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今日、紹介した本はこちらです。


『水のうつわ』伊集院静幻冬舎


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