どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

エゾ

エゾマツに、エゾリス
エゾオオカミに、エゾシカ

北海道には、エゾなんちゃらと名のつく動物だったり、植物だったりが多い。
それは、明治以前の北海道が”蝦夷(えぞ)”と呼ばれていた所以というのは、
調べなくともわかる。

高校生の時、日本史の教科書の裏側に載っていた日本地図を、俺は好んで眺めた。
都道府県の古い名称が載っている地図。

陸奥、武蔵、甲斐・・・。
何か格好いい名前だったんだなとか思いながら、
それに対し、”蝦夷”って、何か格好悪くないかと思った。

俺は、この頃、抱いたイメージを当分の間、持ち続けた。
ごく最近まで。


ここのところ、北海道について調べることが多いんだけど、
そこで、この”蝦夷”と呼ばれるルーツを知ることになる。

本を読んでいたら、”蝦夷とは、言うことをきかない、言いなりにならないという意味がある”と知った。

言いなりにならない・・・。

言いなりにならない人々の国なんて格好いいなと思った俺は、ふと”蝦夷”の漢字の意味を考えた。
”蝦”と”夷”。
一語一語で読むと、蝦は”カ”と読み、夷は”イ”と読む。

”蝦(カ)”のつく漢字は思い浮かばなかったけれど、
”夷(イ)”のつく漢字を考えた時、”夷”って外国とかの意味なんじゃないのかと辞書をめくる。

【夷】
�@未開の民族。野蛮人。�A外国。


もっと調べたい衝動にかられ、
図書館に行けば、地名辞典もあるよなと、
さらに蝦夷のルーツを探りにでかけた。


中央政権に服従しなかったの人々を”蝦夷(えみし)”と呼んでいたのが始まり。


名称をつけたのが、そもそも中央政権の人々だろうから、
蝦夷”ってのは、あんまり良い意味で、つけたのではないだろうね。
あいつら、まじ、言うこと聞かねぇな。
だから蝦夷でいいんじゃねぇ?みたいなね。

それに対し、先住民族であるアイヌの人々は、
自らの国をカイと呼んでいた。


蝦夷は、北海道へと名が変わる。


名は変われど、
北海道の中には、蝦夷が残っていた。

北海道の”海(カイ)”。
このカイには、先住民族であるアイヌの人々が自らの国を、
カイと呼んでいたのもあるし、
蝦夷(えぞ)は、カイとも読める。


新しい名称を考えた松浦武四郎は、
このカイってのは残しておきたかったらしいよ。



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