どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

月を見上げた(2)

昨日の日記には続きがあって、
結局、故郷の天気は曇りで、
月は見えないなと断念したわけだけど、
北海道の天気は、故郷以外は晴れているわけ。

それで、月を探しに出かけた。

月だからな、望遠があったほうが良いなと、
望遠つきカメラを持参し、
夜はブレるからなと三脚を持ち、
いずれも、父が使っていたカメラであり三脚なんだけど、
一式を車に積み込んで出発。

1時間か2時間ぐるぐる車を運転し、
街灯一つない、畑の農道に車を止め、
シャッターを押した。

まずは、デジカメで写真を撮るのだが、
予想以上にうまく撮れない。

こうなったら、持参した望遠つきカメラだなと、
準備をするが、うまく使いこなせない。

ボウガクダイに行く前に、
練習かたがた来て良かったと、
寒い夜空の下、
今日は、この辺にしておこうと、
家路に着いた。

北海道の冬は夜になると、さらに、その寒さは増す。

家のドアを開けようとキーケースを手にした。
何かいつもよりも、鍵の数が少ない気がして、
目で確認すると、家の鍵がない。
ない。

車に戻り、ハンドルの下のシートをひっくりかえし探すが、ない。
隣のシートも探すがない。
ない、ない、ない。

これからどうする?と頭の中をグルグル駆け巡る。
車から降りたのはどこだ?

畑。
展望台。
コンビニ。

畑は、もう辿り着けそうにない。
展望台も、暗闇の中を探しても見つかる気がしない。

いじけた。

財布を落とすのも、なかなかいじけるが、
鍵を落とし、家に入れないのもいじける。

そもそも、これで、鍵をなくしたのは何回目だ?

3回目か?
溜息を吐きそうになるが、ぐっと堪える。

財布を落としたのは2回だから、
財布を落とした記録を超えたな。

それにしても、そんなに落とすのに、
何で合い鍵を作らない?
他の人は、どうやってるんだろうか?

一瞬、一人、自分を責め、
今日の夜はどうする?と、
今日を生き抜くことを考える。

こんな冬の夜空の下、車中泊はできる限り避けたい。
できる限りというか、勘弁してほしい。

時計を確認する。
22:00。

まだ、起きてるな。
俺は、携帯電話を手にし、
親戚のおじさんに電話をした。


結局、親戚のおじさんの家で、その日は一泊させてもらい、
朝、鍵屋でも呼ぼうかと、家の駐車場に戻った時に、
なくした鍵を見つけた。


いい加減、合い鍵を作っておくことにする。



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