ポストカードを置いてもらっている店に、
あいさつに行ったり、新作を持って行ったりする時は、
ちょっとした緊張を、心のどこかで感じていたりする。
誰かの元に届いていれば良いなと店に向かう。
1枚でも売れていれば、
何かあったかいものが心の中に流れる。
よし、また新作を作ろうって気分になってくる。
そもそもポストカードに値段をつけるようになったのは、
自分へのハードルを上げるためであり、
値段をつけると、わかりやすいと思ったから。
良いと思わなければ買わない。
わかりやすい。
ポストカードだけじゃなく、
個展をやった時も、
作品のほとんどに値段をつけた。
「金が欲しいのか?」と訊かれれば、
「そりゃ、金は欲しい」と答える。
「金じゃねぇ」とは言わないが、
「金だけじゃねぇ」とは言う。
値段をつけるようになって、活動の幅も広がった。
路上に出てポストカードを広げ、
イベントに参加した。
欲しいと思わなければ買わない。
そのあまりにもストレートな反応は、
時に、俺をいじけさせた。
ただ、打たれることに慣れてくる。
へこたれても、回復が早くなる。
体動けば、心も動く。
動くことによって、今の自分を知る。
自分には何が足りないのかを考える。
行き着いたところは、
もっと、もっと良いものを作りたいという気持ち。
その作品の案は浮かんでいない。
俺の人生のように、
作品もまた試行錯誤を繰り返す。
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