”人生は送りバント”。
居酒屋のトイレで一枚の張り紙を見た後、
俺は、どんな意味かをいろいろ考えた。
何か、人生とバントは相通ずるものがねぇな、
何か、納得いかなんなと思っていた。
そして、数日前、
日記で、このタイトルの文章を書くにあたり、
インターネットで”バント”と検索してみた。
そうしたら、この”人生は送りバント”という語句がヒットし、
そのページを眺めて、やっとこの意味を知る。
元ジャイアンツ、川相選手へ、
ファンが掲げていた横断幕に、
この”人生は送りバント”と書かれていたのだ。
そんな画像を発見した。
バント職人、川相。
その川相なら、人生は送りバントという言葉も似合う。
なるほどなと一件落着。
”人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか?”
検索する。
俺は、本を読みながら、「確かにな」と心の中で呟く。
インターネットで調べるってのは、
俺もたまあにする。
実際、数日前に、”バント”で検索した。
俺が、読んだ本は、この”検索”から”監視”が始まり、
いろんなおっかない出来事が起こるってな話。
伊坂幸太郎の『モダンタイムス』を読んだ。
俺は、新刊の漫画を楽しみにしているように、
小説でも新刊が出るのを楽しみにしている作家が数人いる。
その一人が伊坂幸太郎。
新刊『モダンタイムス』。
本を読みながら、
監視されるきっかけにとなった検索語句を、
実際に検索してみたい衝動に駆られるが、
おかねぇからやめておこうと、
この本がフィクションなのにもかかわらず、
俺は、その勇気すらない。
次の展開が気になって止まらない。
本を読みながら、どんな展開かを想像するけれど、
その想像を超えるから、おもろいんだろうね。
そして、伊坂幸太郎の本が好きな理由の一つに、
登場人物が、かっこいいセリフを言うんだよね。
”人生は要約できねぇんだよ”。
日常の取るに足らないことが、
一つ、一つ大切だとは、
俺には思えないけれど、
たわいもない会話や、
当たり前のように行われていたことが、
時には大事だってのは、
俺も思う。
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