どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

小樽運河の路上


体内を駆けめぐる血管のように、張り巡らされた道路を、
右へ左へと進み、辿り着いた町は、”小樽”。

タウンページで調べたところによると、
ここ小樽には、ポストカードを置いてくれそうな店があった。
ひさびさの営業。

その店は、小樽運河の近くにあって、
思いのほか、行き交う人々が多かった。
観光客が、わんさかいる。

そんな観光地の、ど真ん中に、その店はあった。
俺は、その店に入り、アイスコーヒーを注文し、テーブルに腰掛けた。

ちょうど、誰かが、作品展をしていて、その数々の作品を観たり、
これくらいの広さだと、いくつくらい作品があったら良いなとか考えながら、
アイスコーヒーを飲み干し、席を立ち、若い女性の店員に話しかけた。

「ここって作品展をするのに、いくらくらいかかりますか?」

「今までは、個人の方ではやったことがないんですよ。企業の展示ばかりですね。結構、そのような話をいただくので、今、検討しています。必ず連絡しますので、ご連絡先を教えていただけないでしょうか?」

俺は、鞄の中に入れておいた封筒から、プロフィールを取り出し、
一番下に電話番号と名前を書いた。

この店は、ギャラリーがメインで、物販は取り扱っていないみたいだから、
ポストカードの営業はやめることにした。

ただ、来年の作品展には、もってこいの場所。
もってこいの場所だけど、料金も結構、いっちゃうだろうなぁって、
思いながら、店を後にし、小樽運河を歩くことにした。

観光客が、とにかくいる。
修学旅行の生徒も、わんさかいる。

ふと、目にとまった光景。
小樽運河の脇に、路上販売をしている人々。

見た瞬間、よし、俺もやろって、
駐車場まで、路上用のシートを取りに行き、
早速、ポストカードを広げた。

昼間なら、夜よりも足を止めてくれる人がいるかなぁって思ったけれど、
そんなに甘いもんじゃなかった。
ちら見。
ちら見止まり。

早起きで、頭がぼぉっとしている中、
作品のことを考えたり、
ポストカードのディスプレイを考えていた。

ちら見止まりだから、
さっさとシートをたたみ、
いつか、また、小樽にリベンジしに来よう、
ここの路上は、なかなか良いなって、
小樽の町を後にした。





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