どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

祭りの後の静けさの中で

「男の約束を果たすか」

俺は、隣の助手席に座る、14歳の少年に、そう言った。
一番上のいとこのねえちゃんの息子が、俺の家に泊まりに来ることになった。

本当は、夏休みに、俺の家に泊まりに来ることになっていたんだけど、
仕事や何やらで、予定が合わなくなって、一度、「遊びに来いよ」と、
少年に言ったものの、約束が果たせぬまま、夏休みは終わった。


車の中で、友達の話を聞いたり、恋愛の話をした。
車は、俺が住んでいる街に到着し、
俺達二人は、映画を観ようかってことになって、
「よし、じゃあ、一本ずつ選ぼう」って俺の提案で、
じっくり時間をかけて、それぞれ1本ずつのDVDを借りて、
家に着いた。

DVDを観たり、マジックを教えたり、カードゲームをしたり、
カラオケに行こうって、歌を唄って、あっという間に、時間は過ぎた。


あいつは、俺が選んだ、DVDを結局、観なかったな。
恋愛の話をしたから選んだのに・・・。

俺は、祭りの後の静けさのような部屋で、一人、DVDを観た。

「花」。

金城一紀が書いた本が、映画化されたもの。
本は読んだけど、映画を観るのは、今回が初めてだった。

人が人を想う。
恋愛は良いよ。


俺は、これから、花屋さんに置いてもらうポストカードを作る。
好きな人の誕生日に贈る花と共に。





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