どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

『やんぐとれいん』西田俊也:文芸春秋

ここ何回か図書館に行った。
初めは、高そうな本を読みたくて、借りに行った。

そこの図書館は、オススメのコーナーがあって、
目的の本を借りに行ってるんだけど、
ついつい、そのコーナーに足を止め、
気になる本を、一緒に借りている。

本屋の新刊を紹介しているのとは、
またちょっと違った視点で、
本屋では見かけない本が紹介されていて、
なかなかおもろいなって足が止まる。

今日、紹介する「やんぐとれいん」って本もそう。
なんて紹介されていたかは忘れたんだけど、
こんなテーマで、本を書きたかったんだよなぁって思いながら、
その紹介されている文章を読んだ。
それで借りてきた。

登場する人物は、みんな32歳。
俺と年が近い。
同窓会をするんだけど、その同窓会は、青春18切符を使った行き先も決まっていない旅。

生まれた子どもがいなくなっちゃったもの、
高校を卒業してすぐに結婚したもの、
いじめにあっていたもの、
死が間近なもの。

それぞれが、それぞれで、悩んで生き、何かを抱えて生き、
ひさびさに、友と過ごし、過去の自分を振り返りながら、
今の自分を見つめる。

おもろい。
中盤から後半にさしかかる頃、
夢中になって読んだ。
やるな、図書館。