北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

10 第3話

「せっかくだから、この仲間の名前を決めようや」
そう提案したのは、たぶん、俺。

提案したにもかかわらず、
俺が考えた名前は採用されず。
採用されなかったってことだけは、はっきり覚えている。

そのチームの名には、数字の「10」が入っていて、
俺達にとって、数字の「10」は特別な意味をなす。
ただ、人数は、10人ではなく、俺も含め7人。

年齢もバラバラだし、
もちろん、それぞれが、それぞれで、違うんだけど、
仕事に対するものは、何か似たようなものがあって、
集まるその日まで、それぞれが、それぞれの場で、悪戦苦闘し、働く。

集まった日には、仕事の愚痴は、皆無と言って良い程言わず、
クダラナイコトやタワイモナイことで、笑い、笑う。

その集まりのほとんどは、仲間の誕生日を祝う。
「サプライズだぁ」って、にやけながら試行錯誤する。

誕生旗ができ、
輪っかを作り、
Tシャツを作り、
歌を作り、
色紙を送り、
ビデオを撮り、
どうせなら、映画館を借りて流そうと断られる。

そこは、サプライズ。
回を増すごとに、エスカレートし、
「仕事に支障をきたすから、いい加減にしようや」ってことで、収まりを見せる。


その中の一つなんだけど、
俺は、仲間の一人に、ある想いを込め、この詩を作り贈った。
この詩は後に、楽雲庵塾の作品の一つとして、
昨年の個展、「楽雲庵塾展」で並べた。



楽しい時には、一緒に笑い。
辛い時には、ただそばにいる。
居心地が良い。
ありのまま。
それが仲間。