「シュッポ、シュッポ。ピューッ」
赤い楕円形の灯油ポンプの脇から、
一直線に、時には、手に流れ落ちながら、灯油を入れる。
「くそっ。灯油が高くなってきているに」
壊れかけた赤い色の灯油ポンプ。
新しい灯油ポンプを買えば済む話だけど、それもめんどくさい。
たいした量しか入らなかったタンクを持ち、部屋に入る。
ここの所、灯油ポンプを見る度に、
「考えついた人、すげぇな」って思う。
ちなみに、灯油のポリタンクの位置を高くして、
灯油を入れる側のタンクを下にすると、
自動で灯油は流れ落ちる。
すげぇって思っているまもなく、
大量の灯油が玄関にある靴の中に流れ込んだ。
それ以来、この手法は用いていない。
部屋に寝っ転がり、足は、ストーブの前にのばし一人。
ただ、その時、流れているテレビを見る。
年末は、地元、北海道にも帰らず、
年越しそばは、緑のきつね、いや、たぬきか。
どっちかも、今はわからず、
ダラダラと、ただダラダラと、
時だけが流れる。
年の暮れの12月の夜に、ふと、こんなことを考えた。
「何か、元気がないサラリーマンが元気になるような本でも書きたいな」
どんなきっかけで、元気になるのだろうか。
いや、ちょっと待てよ。
俺自身が、掴んでいない。
よって、保留。
これからの楽雲庵塾を、いろいろ考えた。
そんな2008年のスタート。
今年も悪あがこうか。