「世の中はクソだから」
そう感じた一人の少年は、
社会科の授業で出だされた課題に対して、
一つのアイディアを考える。
一人の人が、三人に何かでかい善いことをする。
本人にはできないけれど、自分には、その人にできる、何かでかいこと。
善いことをしてもらった人は、さらに三人に何かでかいことをする。
それが決まり。
そんなアイディアを考え、実際に行動に移す。
「ペイ・フォワード」というDVDを観た。
この楽雲庵塾にメッセージを残してくれた方が紹介してくれて、
普段、まったくといっていいほど、映画を観ないにもかかわらず、
ちょっと観てみようかと思って、借りてきた。
「やばい。ストライクだ」
時々、涙目になりながら、画面に食い入る。
そこに出てくるメッセージが、またかっこいい。
俺は数年前まで、「やられたら、やり返す。恩を受けたら、恩を返す」をポリシーの一つとしてきた。
しかし、それも、ちょっと違うなと、
幾人の人との出逢いから気づく。
恩を受けたら、恩で返す。
もちろん、それはそうだけれど、
それじゃあ、何か物足りない。
だけれども、先に、優しさを配るという気持ちも、なかなか、わかない。
そんな日々を送る。
今年に入り、新しい出逢いが、立て続けに、良い出逢いで、
そのためには、まず、準備だけはしておこうということになった。
どこに、そのラッキーが転がっているかわからない。
自分から優しさを配っていこう。
できることなら、笑顔でいよう。
できないなら、無理はしないでおこうと。
俺が優しさをもらった時に、温かい気持ちになったから、
俺も人に、そんな気持ちを味わってもらいたいと思う。
それが、結局のところ、俺にとって良い出逢いとなって帰ってくる。
その少年ではないけれど、
俺はある数式が頭の中に浮かぶ。
優しさを配る≒優しさをもらう
悪口を言う≒悪口を言われる
俺は、余すところなく、良い出逢いをしていきたい。