凡の花

いろいろあるけれど、それでいい

ホタルイカ 後編


ホタルイカをとりにいかないか?」


4月20日 23:14。

せっかくだから、友達も誘うことにした。
いきなり、「ホタルイカをとりにいこう」なんて、
びっくりするだろうなと、俺はニヤニヤしながら、
そのメールを送った。


「いつ行く予定?」

「3時間後。1時。」


それから、ちょっとした時間が過ぎる。
たぶん、友達の頭の中では、
睡眠とホタルイカが格闘しているのだろう。


「了解した。準備するものあるか?」

「びちょびちょ対策をしてくれ。」



4月21日 0:50。

俺達二人は、雨が降ってもいないのに、長靴を履いて、
俺達二人は、冬でもないのに、冬よりも重ね着をして、
集合場所に向かった。

俺のイメージでは、船にランプを幾つも並べて、
海の真ん中でとるんだと思っていた。
どうやら防波堤でとるんだと知ったのは、
今回、誘ってくれた後輩が迎えに来てからのこと。


4月21日 1:20。

参加者が全員集まって、俺達はそれぞれの車に乗り込む。
ホタルイカを目指して、深夜の高速道路を走る。

そして、真夜中の海に到着。
あたりは、もちろん真っ暗で、
空には幾つもの星。

いつもの夜の海は、怖いけれども、
今日の海は、ホタルイカ


「お〜、すげ〜」
波打つ海岸には、いきなりホタルイカ
この色が、生き物から出ているのかと、魅入る。


それは、まるで、海にも星空をみているようで、
それは、まるで、青い線香花火をみているかのようだった。



※上の写真は、そのホタルイカ。加工はいっさいしない方がいいと思って、
生の状態で載せています。