北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

タガタメニ

「人のために仕事をしたいです」

「人のためにって、君は言うけれど、どの仕事も人のためになっているんじゃ、ないですか?」


18歳の冬。
推薦で受けた大学受験で、試験官は、俺にこう言った。
ごもっとも。確かに、言われてみれば、そんな気もする。

数日後、不合格通知が俺の家に届いた。
くそったれ。


困っている人を助けられる人になりたい。
今日から俺は!」の伊藤や、「ろくでなしブルース」の島袋に、俺は憧れた。
両方とも漫画。
そして、10年経った今も、その気持ちは変わらない。


今、俺は「人のために」というより、
「俺のためだ」と思って行動している。

困っている人を助けられる人になりたい。
なりたいから、やっている。
だから俺のため。

初めは、人のためにと想っていたのが、
どこからか、やってやっているのにという気持ちに、すり替わったり、
徒労感、疲労感、重荷に感じたりする、
もろもろの良いことをしようとして、
結局、悪いことになっちゃったという現象を避けたい。

俺のため。
それくらいの気持ちの方が、俺にはちょうど良いみたいだ。
さりげなくいきたい。