北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

あなたの夢のお手伝いをします

大学に通う娘を持ち、
仕事をかけもち、
あくせく働いている、おばちゃんがいる。

休む暇があるのかと、俺は思うけれど、
悲壮感を俺には与えない。
なかなか切れ味のするどい冗談をとばす。

そんなおばちゃんが、
さらに資格をとりたいと、
がんばっているものだから、
俺は、何か手伝いたいなと、声をかけた。


こうして、俺は、ちょっとしたお手伝いをすることになった。
「あなたの夢のお手伝いをします」
一人、そんなキャッチフレーズが頭に浮かび、
やべぇ、格好いいと、にんまりする。

「ありがとうね。これでも食べて」
「気にしないでください。見返りを求めないのが、愛ですから」
そんなクダラナイコトを、かっ飛ばし、ちょっとしたお手伝い。


その帰り道。
高校の時の先生の言葉が、俺の頭の中に蘇る。

「親は、子どものためなら、がんばれるもんなんだ」

あのおばちゃんも、そうなのかな。
あのおばちゃんのモチベーションは、子どもなのかな。