「いじめられたら、どうすれば良い?」
正月に、いとこの子どもに質問をされた。
いとこの子どもは、小学校2年生くらいだろうか。
「お父さんやお母さんには、相談しずらいよな」
「うん」
「だけれども、お父さんとお母さんは、必ず助けてくれる。
言いづらいかもしれないけど、相談したほうが良いよ」
あと、あと、考えれば、相談できなかったら、
そんな学校に行かなくても良いって、
つけたしておけば良かったかなと反省した。
「友達が、転校したことある?」と、いとこの子どもは、質問を続ける。
「あるよ。小学4年生の時にね」
「ぼくもこの前、仲の良かった友達が転校しちゃった」
「どこに転校したんだ?」
「福島」
「そりゃあ、遠いな」
「なかなか会えないけれど、その友達のことは、ずっと大切にしとけよ。
いつか、絶対に会えるからさ。俺も、この前、小学校の時に転校した友達に会ってきたばかりだ」
俺は、子どもや俺よりも若い人達と話をしている時、
大人は楽しそうだ。早く大人になりたいなと思ってもらいたい。
贅沢を言えば、こんな大人になりたいなと思ってもらいたい。
そんな大人でありたいと思っている。
最近、なぜか子どもの頃にブラウン管を通して観た、勝新太郎を思い出す。
勝新太郎は全然知らないに等しいんだけれど、
咽頭ガンになって、記者会見をしていた姿が、
俺の脳裏に、未だに焼き付いている。
記者会見中、煙草をくわえる勝新太郎。
そして、記者に、「煙草を吸っちゃだめですよね」と注意をされる。
「いいんだ、いいんだ」と、余裕をかます。
どう発言したかは定かではないんだけれど、
余裕をかましている姿が、強烈だった。
子どもの頃に憧れた大人は、ブラウン管の中にいた。
プロ野球選手だったりね。
今は、もっと身近にいる。
20代の俺は、こんな30代がいるんだと知り、
30代も悪くないなと、
20代最後の年を迎えている。