北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

北海道の夜の路上

ひさしぶりの路上ライブ。

初めて、ここで唄った時は、すごい緊張した。
女2人だし、人が集まりそうだと言っても、飲み屋街だし。
絡まれて、終わりみたいなこともあるんだろうなと思ってた。

けれど、やってみると、人前で歌うのは気持ちが良いし、楽しかった。
私たちは、月に2〜3回、ここに来て唄っている。

もう11月になり、やっぱり寒い。
寒いけれども、通りすがりの人が声をかけてくれたり、小銭を置いていってくれたりしてくれて、今日もやっぱり楽しい。


始めてから、30分程したころだろうか、
一人の男の人が、私達の曲を聴き、拍手をしてくれた。
しかも、ギターケースに500円を置いてくれる。


「ありがとうございました」


「ここの隣で、ポストカード売っても良いかな?」


「こんな場所で良ければ、どうぞ」


なまら、びっくりした。
いきなり、ポストカード売っても良いかなと、私たちに言われても、どうぞとしか言えない。

柱があって、どんなポストカードかも、その様子もわからないけれど、
全然、人は止まってくれていないのはわかる。
なんか、かわいそうな気持ちにすらなってくる。


その男が広げていたポストカードには、「楽雲庵塾」の文字。


そう、その男は、俺。
北海道の路上でポストカードを広げてみたいと思っていたから、
1時間ばかり広げてみた。

今日も、足を止めてくれないかなと思っていたら、
ホストのような若い男性が2人。
すごい真剣な表情で見てくれて、
「これ、自分で作ってるんだ。すげ〜」って、手にとってくれた。

もう1人。怖そうなおじさん。
「もっと自分の色を出せ。まだまだ、だな」と、少々の質問というか、批評というかを受け、
「適当に10枚くれや」と手にとってくれた。



確かにね、確かに。俺にしか作れないようなモノを作りたいよなと、
11月の3連休の最後の夜、北海道の路上を後にした。