北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

余裕綽々

「頭、すっきりしたね」と言われたから、
俺は「秋ですからね」と答えた。

「意味がわからないね」とクスクス笑ってくれる。
笑ってくれれば、それで良いんだ。

俺は小学校3年生の頃。
担任の先生が女だった。
そして、その先生をみつけたら、ここぞとばかりに階段でこけまくった。

それはね。
先生をびっくりさせたかったんだ。
先生が笑うかと思ったんだ。

だけどね。
通知票には、
「階段で良く転んでいます。もっと注意して生活してください」
って書いてあった。

先生。
あれは、俺からのちょっとしたプレゼントだったんだ。
通じていなかったみたいだけどね。
いや、俺が悪かった。
わかりやすいと思ったんだけれど、センスがなかった。
今なら、あの頃より、少しは笑わせられると思うよ。


笑っている人を見るのはいいもんだ。


笑顔で生活したいけれど、俺はどうもそんなタイプじゃないらしい。
せめて、余裕はかましてたい。