どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

一人の作家が愛した桜


風が吹き、時に静かに、時に豪快に舞う桜、
雨が降り、一片、一片、散りゆく桜。


「雨よ、降るんじゃねぇ」と俺は空に文句を言う。


観れる時に、観れるだけ、観たい。
今年は、桜大祭りと銘打ち、またまた桜を観てきた。


ある一人の作家が、その地に咲く桜を愛した。
その作家は、「ここの桜が日本一だ」と言った。

その桜は琵琶湖沿いに咲く。
数百本の桜が、数キロに渡り、咲く。


愛した作家の名は、遠藤周作


この奥琵琶湖には、遠藤周作ゆかりの宿もある。
その宿から、碧い湖面を染める桜を観た。

そして俺もその場所から、その桜を観る。
「ここから、観た桜だな」と思い巡らしながら観る。


遠藤周作の愛した桜。
その話を聞き、俺もいつか観てみたいと思い続けて数年。



俺の念願が叶った2006年、桜大祭り。