どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

FOR THE FLAG FOR JAPAN


両手を天に掲げ、立ち上がった。

3月21日。
ワールドベースボールクラシック決勝。

キューバを下した瞬間。
無意識に両手を天に掲げ、俺は立ち上がった。
それは、優勝投手がマウンドでするかのように。


それは、夢の中にいるかのようだった。


子どもの頃、ノートに描いた野球日本代表は、
ワールドベースボールクラシックで実現し、
第1回大会の今回、日本は世界一という偉業を成し遂げた。

その瞬間を観ていられた幸せ。
一野球ファンとして、この上ない喜び。
忘れられない1日。


もう何も言うことはない。


俺は一つのやりたいことを行動にうつすことにした。
今日ほど、最適な日はない。


それは、ビールかけをすること。


一度、味わってみたかった。
ペナントレースを制覇したチームがするかのように。


1本298円のビール瓶を買い、風呂場でやっちまった。


あっという間。
本当にあっという間。
しかも、ほとんど目を閉じていたから、
よくわからないまま終了。
1本じゃ足りない。
もっと、豪快にかけあわないと雰囲気がでないということはわかった。
とりあえず、やりたいことはした。


俺にとって、やりたいことの大小は関係ない。
やりたいと思ったことは、かたっぱしからやっていく。

そもそも、やりたいことっていうのは、
人に賞賛してもらうために用意するものではない。
人に賞賛してもらうことは、嬉しいことだけれども、
そこが第一じゃない。
自分にとって、やりたいことかどうかということ。

今度は子どもの頃、ヤクルトをコップ一杯にして飲みたいっていう夢でも叶えようか。



王監督、ありがとう。
日本代表の30人、ありがとう。

頂で飲む酒の味は最高ですか?
頂からみる景色は最高ですか?


長嶋さん良かったね。
日本のみなさん良かったね。



俺は本当にしあわせです。