どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

目標設定の極意

若い職員に、目標を教えてくださいと訊かれたことがあり、「現状維持」と応えたことがある。今も、その答えは変わらない。現状維持をするためには、変化を起こし続ける必要があると思っているけれど、そのことを付け加えたかどうかは定かではない。職員に、…

ホワイトデーに海産物を贈る

「飛ばされたのが確定したときから、店は即座に追い込む側よ。だからホステスも飛ぶか、その根性がなかったら、なんとかべつの店に移ってアドバンスを立て替えてもらうとか?まあどっちにしても、借金漬けよね」 「そういうことって、よくあるんですか」 「…

合格発表

妻の実家に住む姪が大学受験で合格したのを義母からLINEで知り、私たち夫婦は一緒に喜んだ。その大学は、私たち夫婦が何年か前に芸術祭か何かをしていた時に訪れた大学で、私たち二人も、こんな大学に行ってみたいね、という大学だったから尚更のことだった…

わかめ油そば

仕事を終え、自宅に帰ると、注文した記憶のないダンボールがソファの上に置かれていた。エースコックのわかめ油そばを箱買いしたものだった。Amazonで注文したのはわかるのだが、送り主の名前は記載されておらず、誰が送ってくれたのかがわからない。ただ、…

137番

ディーラーから依頼のあった印鑑証明を区役所に取りに行った。発券機から整理券を取り、椅子に座り、私は、太田靖久『ののの』を読んだ。3月だからなのか、いつものことなのか、区役所は混んでいて、私は太田靖久『ののの』を読みながら、椅子で眠りこけてい…

消えたい

一日のルーティンのように、条件反射かのように、コメダに来ているな、とコメダのドアノブに手をかけた。 持参した鞄からiPadを出して電源を入れ、書きかけの日記の続きを書き、鞄から、太田靖久『ののの』を開いた。読んでいると、店内に流れる女性が歌う歌…

出会い

職場に出勤すると、早めに出勤していた職員がいて、昨日、私たちが参加した懇親会の感想の話になった。その懇親会で、専門性について語るインターン生がおり、私は残念な気持ちになった。 知識、技術のみが専門性ではない。私は、知識、技術しかない者を偽者…

今までで一番おいしかった食べもの

「今まで一番おいしかった食べものは何?」 「んー、生茶……ですかね」 「え?」 中学二年生の女の子に好きな食べものを尋ねたときの会話なのだが、生茶は食べものなのか。生茶はコンビニなどで売っているお茶の商品名である。彼女はその後にこう続けた。 「…

やっちゃえ

店長が料金については他言しないようお願いします、と言い、営業を担当した課長とともに、私たち夫婦に丁重に挨拶をして見送った。 すでに時間は20時近くになっていて、ディーラーを出る頃には、辺りは暗くなっていた。 帰りの車の中で、私は、お得感を出す…

小冊子の方が良いんじゃない?

妻が、1冊の本を作るより、『生活改善運動』みたいに、最初は、小冊子のようなZINEが何冊かあったほうが良いんじゃない?小冊子を後々、1冊の本にすれば良いのに、と言ったので、いや、いや、本にしたいんだよ、と返した。 そのやりとりの後も、妻が言った言…

阪神タイガースの謎の老人監督

妻が、ニュースを観ながら、「大谷のニュースばっかりで、日本のプロ野球はやらないね」と呟いているのを聞いてからというものの、今日も、大谷の情報だけだ、と思うようになった。私たちは、大谷ファンではあるが、ここまで日本のプロ野球をニュースで流さ…

つぶらな瞳

コメダにて、鞄に詰め込んできたいくつかの本から、『ODD ZINE vol.2』を取り出した。 どんな犬でもいいんですけど、トイプードルがいい。人の悲しみに寄り添う速度が一番速い犬種なので。『ODD ZINE vol.2』p10 そうなんだ、と、あるお宅で飼っているトイプ…

同窓会には参加しない

携帯電話に登録していない電話番号から着信があり、いつもなら、電話に出ないのだが、着信のあった電話番号が、携帯電話からということもあり電話に出た。 電話越しの相手は、かしこまった言葉遣いで名を名乗り、私は、すぐに高校時代の同級生だとわかり、「…

会社にはわかってもらえない

会社にはわかってもらえないと思ったほうよいよ、という言葉が周り回って私と管理者の耳に入り、お互い、自分のあの良かれと思ってかけた言葉だ、と思った。もちろん、その職員は傷ついているのだろうが、管理者も傷を負う。それは、管理者の仕事として、当…

想像するだけで楽しい

喫茶店で読む本を何にするか自宅の本棚を眺めていたら、太田靖久・友田とん『ふたりのアフタースクール ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』が目に入り、今、読みたい本かも、と手に取った。 コメダに行き、いつもは、アイスコーヒーたっぷり、トースト、…

本を作りたい

はてなブログの編集部のお気に入りで、ブログを紹介してもらい、私が書いている文章が、びっくりするほど多くの人に読まれる機会を得て、嬉しくて、妻に自慢した。それは一時のことで、数日経てば、その数は落ち着き、いつもの人数になるのはわかっている。 …

一杯の珈琲

コメダにて、おばあちゃんが、私に近づき、お邪魔します、と微笑み座った。その刹那、おばあちゃんの距離の詰め方が上手だな、と思うと同時に、このおばあちゃんと世間話が始まるな、と予感した。 私の予感通り、おばあちゃんは話し始めた。 こうして喫茶店…

NEW MAP FOR NORTH

自宅の石川直樹の本が並ぶ本棚を携帯電話で写真に撮り、ヒシガタ文庫に向かった。ヒシガタ文庫で石川直樹のトークイベントに参加するためだ。本棚を写真に撮ったのは、同じ本を購入しないようにするため。時々、自分が持っている本を買ってしまうことがある…

もう一度猫と暮らしたい

週末は勤務調整ありがとうございました。と、部下が言った。犬が体調が悪いと言うだけで仕事を休むのは気が引けて、と言うことだった。家族に、かわりはないからね、と私は伝えた。 私も新潟に住んでいた頃、北海道の実家で飼っていた猫が危篤になり、職場に…

ゆでこぼす

試験当日だというのに、森村泰昌『「美しい」ってなんだろう?美術のすすめ』を開き、バスに乗り、地下鉄に乗り換えて、試験会場に向かった。 社会人になっても、学ぶことは必要だとわかっているし、職員にも、学ぶように伝えているけれど、試験勉強のような…

センバツ21世紀枠

20代の頃に同じ職場だった友達から、元気にしているかなと思ってLINEしました、とLINEが来た。その人から連絡が来るのは、だいたいが甲子園の時期で、なぜ、甲子園の時期かというと、私が野球が好きだからで、その友達が甲子園を見ながら、たまあに私を思い…

内在的論理

仕事を終え、返ってきた私に、妻が、佐藤優って知っている?と訊いた。クローズアップ現代に佐藤優が出演していて、おもしろかったと言っていた。妻の話を聞いていて、興味が惹かれたのが、内在的論理の話だった。NHKのホームページを読むと、こう書かれてい…

難しいが口癖だった

ハンドルを握り、信号待ちしている間、それにしても、今年は、仕事運がない、と思ってすぐに、今年は始まったばっかりか、今年じゃなくて、今年度、と思い直した。仕事運と「運」のせいにしてる時点で、、、と苦笑しながら右折した。 対話ねえ。対話って何だ…

湯たんぽ

ピー、ピー、ピー。こんな日に限ってエンジンスターターで車のエンジンがかからない。昨日は、今年、初めてのホワイトアウトになった。ホワイトアウトの中、のろのろと、自宅までたどり着き、鍋焼きうどんを食べている最中に、会社の代表から、職員は、無事…

音読

dカードGOLD年間ご利用額特典を何とはなしに眺めていた。そういえば、昨年も見たなあとか思いながら。昨年は、使いたいものもなかったから、結局、使わなかった。dブックにも使えるのね、と、最近、読みたい本の一冊を検索で入力すると、読みたい本が電子書…

イチケイのカラス

スローモーションで雪が降る。何も音がしない。部下との面談の場面が頭の中で自動再生され、犀の角のようにただ独り歩め、という言葉が浮かんだ。 仕事を終え、自宅に帰ってきて、妻が作ったミートソースを食べ、妻は、明日は休みだから、たまあにお酒を飲も…

昼食を兼ねた朝食はブランチ。では、夕食を兼ねた昼食は、何っていうでしょうか?

昼食を兼ねた朝食はブランチというが、夕食を兼ねた昼食は何と呼ぶのだろうか。あまりお腹が空かないから、昼食は後ででも良いや、と思ったら16時になっていた。 初めてパーラートモミを訪れた。本が丁寧に並べられている棚を眺めながら胸が躍った。まずは、…

部下に意図が伝わらない

何でそんな話になったのか、思い出そうとしても思い出せないのだが、自然な流れで、職場の同僚が玄関先で、私に、声をかけてきた、というか、声をかけてくれた。なぜか、その同僚から相談のような話をしてくれるのが嬉しかったので、声をかけてくれたという…

勉強のしすぎ

昼食をコメダで摂るのは珍しく、アイスコーヒーたっぷりと、ミートソースを注文した。阿久津隆『読書の日記 皮算用/ストレッチ/屋上』の続きを読んだり、携帯電話で撮った写真を見た。写真の中には、この本を読みたいなという写真のスクリーンショットなんか…

しょうが焼き定食

しんしんと重たい雪が一日降り続けた。そのような雪が降る中、私は、昼食を買いに、定食屋に行き、テイクアウトをして、職場に戻ってきた。ビニール袋を開けると、おかずと、味噌汁はあるものの、ご飯が入っていなかった。一瞬、おかずのみにしていたっけ、…