どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

放課後

放課後、彼女を自宅近くまで自転車を押しながら送った。

 

時間にして30分くらいだっただろうか。その時間が楽しみで仕方がないはずなのに、2人の間に会話はない。ただ、黙って、その30分を自転車を押しながら並んで歩いた。

 

私の心の中は、言葉で溢れているが、自分自身との会話に終始し、声にはならず、別れ際に、じゃあねとだけ声を発し、私は、自転車に跨る。

 

彼女と手紙のように、ノートにたわいもないことを書いて交換していた。声に出すと何を話して良いかわからないのに、ノートには、すんなり書けた。ノートでコミュニケーションをとっていたといっても良い。

 

そんな日々は3ヶ月で終わった。

 

ふられる日って、ふられてもいないのに、雰囲気でわかる。

 

中学生の頃の思い出を思い出した。

 

そんな日に、カツセマサヒコ『明け方の若者たち』を読んだ。

明け方の若者たち (幻冬舎単行本)

明け方の若者たち (幻冬舎単行本)

 

大学を卒業する間際にできた彼女との物語。

 

読みながら、どこか別れが孕んでいるような気がして、私の過去のいろんなスイッチが押された。恋愛を書くなら、こうであって欲しいという内容だった。

 

社会人になりたての自分とも重なる時があって、社会人なりたてで踠いている若者にも読んでほしい。

 

助けて

部下と話をしていて、「助けて」と言いやすい雰囲気づくりをしたいと思った。

 

社会人3年目にもなれば、担当する業務はだいたい覚え、それと共に、キャパオーバーの業務量に忙殺される。

 

私の社会人3年目を思い出すと、キャパオーバーの業務量に忙殺され、苛立っていたのか、辟易としていたのか、はっきりとは覚えていないが、そんな感じだった。

 

そんな私に、年上の女性がこう言った。

 

仕事で体を壊して損をするのは自分だからね。

 

これから偉くなっていったら、もっと業務量は増えるんだから、人に任せることも必要だよ。

 

と。

 

あれからも時々、思い出す。

 

その人が言った「人生はジェットコースターのよう」という言葉も印象深いが、今回は関係ないので、触れない。

 

業務というのは、チーム内で重なる。

 

事務作業を得意とする人もいれば、そうでない人もいて、業務は偏る。

 

偏りが生じるのは仕方がない。

 

ただ、負担が生じている人が、助けてと言いやすいように、「何かできることありますか?」と気遣いができる組織にしたいな、と、昨日から考えているんだけど、すぐに答えが出ない。

 

  

2020

気持ちが沈んだ日だった。その理由を書くと現実になるような気がして書くのをやめた。2020。正直言って、あまり良い年ではない。

 

仕事を終えて、不在連絡票を持って、郵便局に行った。

 

カツセマサヒコ『明け方の若者たち』だった。私の好きな本屋さんが紹介していた本で、気になったので、買った。

 

明け方の若者たち

明け方の若者たち

 

 

読みかけの本が3冊あるが、『明け方の若者たち』を読むことにした。

SF

疲れがとれない、と、心の中で呟きながら、そそくさと退勤。夕飯を済まし、定位置のマットで寝そべっていると、猫が、胸の上に乗ってきて、一緒に眠った。

 

寒い、と目が覚め、時計を見ると、2時間ほど眠ったみたいだ。猫はまだ胸の上に乗っていた。

 

変な時間に眠ってしまったためか寝つけなくて、夜中にNetflixで、『THE100/ハンドレッド』の最新話を見た。平和に生活するのも大変だ。

 

先日、届いた劉慈欣『三体Ⅱ』を開いた。『THE100/ハンドレッド』もSFなら、『三体Ⅱ』もSF。SFが好きです、と思ったことはないが、Netflixで楽しみにしているほとんどがSF。SF好きだな。

 

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

 

 

夜中にも、猫は、私の布団の中に入ってきて眠った。ただ、あっという間に出て行った。何かを伝えに来たのだろうか。

 

朝は、猫の鳴き声で起き、ご飯をあげた後は定位置のマットで、 『三体II』の続きを読み、猫も、私の胸の上に寝そべり、そして、一緒に寝た。

 

プロ野球は、6月19日から開幕し無観客で行われている。日本ハム対西武の3連戦の3戦目で、2-0で日ハムが勝っていた。寝て起きたら、7-0になっていた。最終的には12-2で、日ハムが勝利した。これで2勝1敗。

福祉経営

結局、福祉経営と、経営の前に福祉をつける意味はわからなかったが、福祉における経営と企業の経営の違いについて考えると、収入にあると思うに至った。

 

福祉における収入のもとをたどっていくと、保険料なり、公費が財源となっている。

 

そうなると、保険料なり公費の意味を考える必要がある。財務省のホームページをみながら、改めて税金の意味について調べる。

 

税金とは、年金・医療などの社会保障・福祉や、水道・道路などの社会資本整備、教育、警察、防衛といった公的サービスを運営するために賄うものです。みんなが互いに支え合い、共によりよい社会を作っていくため、この費用を広く公平に分かち合うことが必要です。『財務省HP』

 

税金の意味から福祉経営を考えていくと、それぞれの法人なり、事業所でできることは限られているが、誰かに偏ったサービスになってはいけないのではないだろうか。必要な人に、必要なサービスを届けることが必要がある。

 

障害福祉サービスの運営ルールには、正当な理由がなく、サービスを拒否してはならないというのがある。

 

正当な理由とは、①当該事業所の人員が不足していて利用申し込みに応じ切れない時、②実施地域以外のとき、③運営規程で主たる障害の種類を定めている時、④入院治療が必要な時とある。

 

このルールも、結局のところ、財源が税金であり、必要な人に、必要なサービスを届けるためにあるルールなのではないか。

 

となると、福祉経営で必要なのは、必要な人に、必要なサービスを届けることにあり、そのサービスが持続可能なものにするために、安定的な経営をすることにある。これが狭義の目的であり、広義の目的は、サービスを通して、どんな社会を実現させたいかにあるのではないか。

 

 

 

三角枕

3ヶ月ほど前に三角枕がついているマットを購入した。

購入してから、自宅にいる時間は、大抵、この上に座っていたんだけど、最近になって、猫が座るようになった。いや、マットの上で寝ている。私が先に寝そべっていると、猫は、私の腹から胸あたりに座り、一緒に、寝そべるかっこうになる。私が、立ち上がり、例えば、ごみを捨てに行くとか、風呂に入りに行くとかすると、猫が寝て、私は、座るスペースがなくなる。

 

今日も朝、起きると、猫がそのマットに寝ていて、ご飯をあげ、私は仕事に行く準備をして、そそくさと自宅を後にしようとしたら、猫が座れと鳴いた。仕事に行かないとならないから、と言いながら、玄関に行き、居間を見ると、猫が空鳴きをしている。後ろ髪引かれるとはこのことで、こんなに甘えてくるのも珍しいな、と思いながら、玄関のドアを開ける。

 

* * *

 

福祉経営と、経営の前に福祉がつくことに何か意味があるのだろうか、と疑問が湧き、自宅に帰ってきて、社会福祉援助の共通基盤(下)を読んだ。

新 社会福祉援助の共通基盤〈下〉

新 社会福祉援助の共通基盤〈下〉

  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本
 

今のところ、その理由はわからない。

うに祭

私の季節行事に、うに祭というものがある。

 

6月に北海道積丹町に行き、ただ、うに丼を食べるというもの。

 

かれこれ、今年で4年目。くらい。

 

私が住んでいる町を出発し、車で積丹町に向かうこと2時間半。目的地の積丹町に着く。

 

コロナの影響なのか、はたまた平日だからなのか、客はいない。メニューからうに丼を選ぶ。店員のおばさんが、すみません、今日、赤うにしかないんです、と言う。赤うには、メニューにはなく、赤うにが高級だということは知っていて、おいくらですか?と訊いた。

 

う〜ん、と何かを考えながら、5,400円のところ、4,400円で良いです、と言う。通常のうに丼が3,200円だったか。私は、この店で食べるということは決めていたので、では、赤うにでお願いします、と即答した。

 

うに丼は、1年に1度しか食べない。

 

出てきたうに丼は、通常のうにより、オレンジ色。色が濃いことから、赤うにと呼ぶのだろう。当然、おいしい。ただ、1年前に食べた通常のうにもおいしかったので、どうおいしいと言えば良いのか、私は、言葉を持ち合わせていない。

 

帰りの車の中、他に季節行事はないものだろうか、と思いながら、ハンドルを握った。