良い仕事には心がある
旅をテーマにした展示と喫茶店
旅の面白さはどこにあるのでしょう。定住する地を離れ、行き先の土地ならではの観光や食を楽しみ、その土地に滞在し、見知らぬものに触れる、もちろんこうしたことが旅の目的かもしれません。しかし一方で、目的地に着いてからの行為ではなく、そこに行くまでの旅支度や地元を離れ移動する道中など、その過程にも旅の醍醐味があるのではないでしょうか。
日常を離れ、知らないどこかに行くということへの期待と少しの不安が入り交じる、その感情の揺れ動きは、むしろ目的地に着いてからよりも、その前段階でのほうが大きいかもしれません。(旅は目的地につくまでがおもしろい)
「旅は目的地につくまでがおもしろい。」のフライヤーを読んで、素敵な文章だな、と思った。
行くかどうか迷っていたけれど、ちょうど、その日の夜は、札幌で友達と会う約束もしていたので、昼間に芸術の森に行くことにした。
自宅から芸術の森までは、1時間半から2時間かかる。ガソリンスタンドに寄った時に、ふと、ダッシュボードに置いてあった、「旅は目的地につくまでがおもしろい」の割引券が目に止まった。4月17日休館。今日は4月17日。2時間近くもかけて芸術の森で気づかなくて良かった。
昼からの予定がなくなり、喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら、本を読んだ。
その1軒のWORLD BOOK CAFEが素敵な喫茶店だった。
旅をテーマにした本が大きな本棚に並べられていて、壁には、絵が飾られている。
また、今度、行こう。
美術館も。
プロフェッショナル仕事の流儀・倉本聰さんがおもしろかった
ひさしぶりに録りためていたプロフェッショナル仕事の流儀を、夕飯を食べながら観た。たまたま再生したものは、脚本家・倉本聰の特集だった。
倉本聰は、脚本を書く前に、登場人物が、何歳に、何をしたかという履歴書を作っていく。実際にドラマ、舞台に使わない箇所まで。それが物語の根っこになる。登場人物同士が織りなす物語は枝葉。根っこをいかに掘り下げられるかが大切。
また、こんなことも言っていた。
スポーツ選手が、一週間トレーニングをつまないとどうなる?物書きも同じ。
自分の力以上のものが書けるためには、技を磨き、仕事に、真摯でピュアであること。真摯。どこかでも仕事に真摯であることが大切だって聞いた。真摯。まじめで熱心なこと。
倉本聰の舞台、「走る」を観たかった。
報復をしても、何の解決にもならない
本当の戦争の話をしよう。世界の「対立」を仕切るという本を読みながら、昨日、観たゴッドファーザーを思い出した。
ゴードファーザーは、大切な人を殺され(もしくは、殺されかけ)、その報復として、殺す。・・・と、思ったら、報復の報復をされる。心休まる暇がない。
ゴッドファーザーの中心的人物の一人、マイケル・コロリオーネも、若かりし頃は、徹底した報復を繰り返した。主人公の一人なのに、なんか、この人、好きになれないな、と、映画を観ていたんだけど、マイケル・コロリオーネが晩年になり、報復することをやめるんだよね。たぶん、報復は何の解決にもならないと気づくんだよね。私は、マイケル・コロリオーネの晩年であるゴッドファーザーのIIIが一番、好き。
報復をしても、何の解決にもならない。平和はおとずれない。
ゴッドファーザーは、マフィアの話だけど、戦争の構図と近いものがあるな、と本を読んでいる。
それぞれに正義がある。
まだ読んでいる途中なんだけど、この本は、戦争がただ悪いという話ではなく、気づきを与えてくれる。読んでよかった。
ココロノタビ
TSUTAYAの棚に並べられているレンタルDVDの数々を眺めながら、こんなに物語が考えられてきたなんてすごいなあ、と、思った。映画だけではなく、小説も含めたら、どれほどの物語が存在するのだろうか。
最近、映画を観るのが好きで、一週間に一本のペースで映画を観ている。借りて、返して、また借りてを繰り返している。
今日、観終わったのはゴッドファーザーIII。DVDではなく、テレビを録画したもの。今年の初めに録画したものの、あまりにも長いから、観るのを躊躇していた。中学生の頃だったか、高校生の頃だったかは定かではないが、一度、ゴッドファーザーに挑戦している。ほとんど理解できず、途中で挫折した。ただ、あの音楽。ゴッドファーザーのテーマは、時々、口ずさむ。ついていない時には、ぴったりの曲。
今回も、観ては寝て、また観てを繰り返し1ヶ月。やっと今日、ゴッドファーザーIIIを観終わった。IIIを観て、ゴッドファーザーの良さを知った。
ゴッドファーザーに出ていたソフィア・コッポラが素敵だった。あと最近、観た映画に出ていたジェニファー・ローレンスも素敵。
しばらく、映画を観る日々を送ろう。
現代人は”ココロノタビ”をするべきだね!人間は本をよんだり音楽をきいてココロをいろんな場所に移動させることができるんだ。(「やさしいおんなは何処にいる」須田信太郎)
喫茶店に行くのが好き
最近、喫茶店に行くのが好き。毎回、注文するのはアイスコーヒー。時間をかけて淹れたコーヒーを飲みながら、読書して過ごす休日は、なかなか贅沢だな、と思うようになった。以前は、淹れたコーヒーのおいしさがわからなかったが、最近は、自宅でも、自分で淹れて、飲みたいと思っている。
昼頃に行くことが多いので、できればおいしいスパゲティがあると、なおのこと良い。だから、スパゲティを提供している喫茶店を、携帯で探して向かう。休日のたびに喫茶店に行っているけれど、なかなか気に入った喫茶店には出会っていない。たぶん、気に入った喫茶店に出会えば、何度となく通うだろう。
昨日、行った喫茶店は、おいしいナポリタンに、おいしいアイスコーヒーだったけれど、どうも店の佇まいが、好みではない。テーブルに写真詩が飾られていたのもあまり好きではなかった。
未だに、新潟に住んでいた頃、何度となく通った喫茶店で食べたアラビアータの味が忘れられない。
侍激闘の記録。Number期待通りの読み応え。
”努力すれば、きっとなんとかなるって、そんなわけないだろう。一所懸命やればなんとかなるほど世の中甘くないってことは、親とか周囲の大人が一番知ってんじゃねえか。必死にやってもうまくいくとは限らなくて、どうにもならないこともある、それが普通で当たり前だってことの方を教えるのが教育だろう。”(北野武『全思考』)菅野智之がツイッターでこの言葉を見つけてリツイートした。
これはNumberの記事の1つ。印象的な記事の1つだった。今回のNumberはWBC特集。期待通りの読み応え。
Number(ナンバー)924号 侍ジャパン、激闘の記憶。 WBC2017 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
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